Language Day(ランゲージデー)は、日頃学んでいる「英語・中国語・韓国語」に触れる機会を通して、言語はもちろん異文化への理解を更に深めることを目的とした学内イベントです。本年は、コロナウイルス感染拡大防止のため規模を縮小し、「ロールプレイングの部」と「スピーチの部」のコンテストのみをオンラインにて開催いたしました。

ロールプレイングの部では、基本となる空港カウンターでのチェックインのロールプレイングにオリジナル原稿を加え、24組が事前に撮影した動画を披露しました。スピーチの部はライブ配信にて行われたため、出場者の学生たちは緊張した面持ちでしたが、それぞれの想いを表情豊かに語りかける姿が印象的でした。エントリーした全ての学生たちが練習の成果を発揮し、堂々としたパフォーマンスを披露する様子は、学んだ言語を自分のものとして使いこなすことを目指す本校の教育を体現する素晴らしいものでした。
今回はオンライン実施ということで、例年のように全学生来校での実施は叶いませんでしたが、画面に大きく映し出された発表者の表情や所作、発音時の口元などが分かりやすく、参加者と視聴する学生とが学びの成果をたっぷりと共有することができました。

審査結果発表では、祈るように自身の名前が呼ばれるのを待つ学生、受賞が決まり抱き合って喜びを分かち合う学生、お互いの健闘を称え合う学生の姿があり、Language Dayへの熱い想いを感じることができました。受賞した学生も、惜しくも受賞に届かなかった学生も、とても清々しい表情でした。

また今回は、オンラインならではの企画として語学教育において著名な先生方にも東京や海外から特別審査員としてご参加いただき、学生たちのこれまでの努力や、スピーチの素晴らしさ等について称賛のコメントをいただきました。
コンテストを視聴していた多くの学生にとっては、仲間の頑張りが今後の語学学習に向けた刺激となり、Language Dayに出場するという勇気ある決断をした出場者の学生にとっては、大きな自信に繋がる貴重な経験となりました。

本校では1年生の早い時期から様々な業界についてのセミナーを実施し、就職活動に向けて各業界への理解を深める機会としています。今回は、前回の旅行業界に続き株式会社Plan・Do・Seeよりカスタマーリレーションマネジメントの西久保様にご来校いただき、「おもてなしを世界中の人々に」と題した講演を行っていただきました。

Plan・Do・See様は、「日本のおもてなしを世界中の人々へ」という思いのもと、ホテルやウェディング、レストランなどを日本に留まらず世界中に展開している企業です。ご講演では、Plan・Do・See様の行動指針である「I am one of the customers」を通して、もし自分がお客様だったら何をしてもらえたら嬉しいのか?という視点に立ち、自身の考えを持っておもてなしを行うことの大切さを教えていただきました。また、同じ業界であっても、企業ごとに社風や考え方が様々であることを知り、学生たちは、これから始まる就職活動に向けて、業界研究・企業研究の大切さを改めて実感すると共に、今から自分がやるべきことを明確にする良い機会となりました。

本校では2年生に対し、これから社会人になる上で必要な教養を身に付けるための教養講座を実施しています。今回はその一環で、静岡市役所企画局企画課の大石様にご来校いただき、「静岡市におけるSDGs」についての講座を実施していただきました。

SDGs(エス・ディー・ジーズ)は、国連が2030年までに達成することを掲げた目標で、開発途上国だけでなく先進国も対象にした世界的なものです。最近は色々なところでSDGsを目にする、耳にする機会も増えてきました。

静岡市はSDGsの考えを取り入れながら「世界に輝く静岡」の実現を目指して市政に取り組むほか、市民や企業への啓蒙活動と取り組みの推進を積極的に行っており、静岡市では全国平均を上回る約半数の方がSDGsを認知しているとのことでした。様々な活動が認められ、静岡市は国連からアジア唯一の「SDGsハブ都市」に選出されています。

地球規模の目標ですが、私たち一人ひとりが日常生活で意識・行動できることも多々あり、これから社会人として責任を持った行動が必要となる学生にとって、とても貴重なお話でした。

国際交流科の1・2・3年生が、キャリアサポート授業の一環で卒業生を招いての就職講話を聴講しました。

今回は日本での就職を実現した3名の卒業生が、来校・オンライン・ビデオレターで参加をしてくれました。卒業生からは、本校での就職活動の様子や、今携わっている仕事、仕事をする上で大切なこと、大変なこと、在校生へのアドバイスなどについて話がありました。中でも、留学生にとっては習得することが大変な「敬語」は、日本で働く上でお客様や上司との会話の中でとても重要であり、学生のうちにしっかりと身に付けておいておくと良いというアドバイスをいただきました。また、社会人としての責任感、報連相の大切さ、時間の大切さなどを、社会人ならでは、留学生ならではの視点で具体的に話をしてくださいました。

在校生にとって、就職活動や就職後の社会人生活を鮮明にイメージすることができる機会となり、今後の学習や就職活動に向けての意欲を更に高めている様子でした。